パーフェクトヒューマンのネタバレブログ

漫画「パーフェクト ヒューマン」のネタバレ・結末・試し読み・あらすじ・感想をまとめたブログ。

パーフェクト ヒューマン(漫画)ネタバレ結末 第7話 高橋一仁

万能のひとりの天才を演じる、5人の世良優人たちの過去が見え隠れする第7話。かつて彼らが「離島で暮らしていた」こと、そして「母親代わりの女性」の存在・・・

優人の父親・正人が、かつて離島で共に暮らしていた女性・園山恵にせがまれて優人に会わせてしまったことから悲劇が始まります。

 

作品名:「パーフェクト ヒューマン」

作者:高橋一仁

 

「パーフェクト ヒューマン」第7話あらすじとネタバレ

優人の母代わりだった存在

「お願い!これ一度きりにするから」

バーで、園山恵が優人に会いたいとせがんでいた。

「おまえらしくもない。金にしか興味ないと思ってたんだがな」

正人は約束が違うと責めるが、恵は「ねえマスター、聞いてくれる? 捨てられた子猫を拾って一緒に育てたのよ」と昔話を始めようとしたために止めた。

仕方ない、会わせてやるよ、と。

盗聴していた浦部コンビ

恵の口を止めた正人は、正解だった。

彼らの会話を、浦部・平田が盗聴していたからだ。

勘のいい浦部は、恵が『何かのたとえ話』をしようとしていたことに気づいた。

一つ目は、世良の父親が恵に何か知られてはならない秘密を握られていること。

二つ目は、「捨てられた子猫たち」が優人のことではないか、ということ。

平田は浦部の「世良双子説」を聞いてうんざりしていたが、浦部は三つ子だってありえると譲らない。

なつかしい人との再会

「おーい、なつかしい人を連れてきたぞ」

父が恵を連れてきて、5人の優人たちは色めき立った。

「恵ちゃん!? どうしたの急に!」

喜んで迎えたのは、シロだった。

「見たわよボクシング!シロもクロも強くなっていてびっくりしちゃった」

恵は彼らの活躍をすべてチェックしており、しかもそれが誰の担当によるものなのかも把握していた。

久しぶりの再会を祝して、みんなで乾杯することになる。

過疎の島にいた可能性

浦部・平田は早速、情報収集にあたっていた。「園山恵」の情報をあっさりと見つける浦部。帝都大学病院の元看護師であり、その頃はちょうど世良正人も帝大病院につとめていた。

世良の父と共に離島に派遣された恵は診療所に勤務し、島の診療所は4年前に閉鎖。

優人の年齢を考えると、離島で過ごした期間は中学を出る頃まで、と考えられる。

過疎の島で「拾われた」子。人知れず育てるのにぴったりだ、と浦部は優人の秘密の核心に近づきつつあった。

秘密を知る者には消えてもらう

世良家の地下室で、母親のように共に暮らしていた恵と和気あいあいと語りある優人たち。

昔の思い出話に花を咲かせながら、「あのときはマジで見つかるかと思った!」と秘密がバレそうになったことや、自分たちしか知らない出来事を懐かしそうに笑い合う。

「今、なんだか幸せな気分。家族愛なんて知らずに育ったけど、いいものなのかもね」

しみじみそう言う恵に、シロは「恵ちゃん、もしよければ僕らとまた一緒に・・・」と、昔のように一緒に暮らそうと提案しようとしたとき、恵が急に苦しみ始めた。

グラスを落とし、血を吐きながらやがて動かなくなる恵。

呆然として、ショックを受けているのはシロだけで、ほかの「優人たち」は当たり前のように冷静だった。

「僕は聞いてない!なんてことをするんだ。彼女は僕らの親みたいなもんじゃないか!!」

アオは「彼女は我々の秘密を知る唯一の他人。消すべきでしょう」と話し・・・

怒るシロに対してクロが、「おまえのハンパぶりにはもううんざりだ」という。

5人で「やる」と決めたことに対して、覚悟も決めずに小さなことで動揺しまくるシロに、「5人で誓いあったあの日のことを忘れたのか」と迫る優人たち。

煮えきれないシロに業を煮やし、優人たちはシロをも手に掛けようとして・・・

「パーフェクト ヒューマン」第7話の感想


今回、優人たちは子供時代を離島で過ごし、父や恵と暮らしていたと判明しました。

「拾った」という言葉が気になりますね・・・世良正人は「父親」ということになっていますが、ひょっとすると血のつながりがない可能性も出てきました。

「目的」のために冷酷非情になれる優人たちですが、シロだけは例外で恵に対して家族のような愛情をもっていた様子です。

 

小さなミスが命取りになる、とほかの優人たちは即座に恵の存在を消すことに同意していました。

たしかに浦部のような油断ならないジャーナリストたちが、疑いの目を向けてきて恵にたどり着いたら優人たちの正体がバレてしまいます。(結構、口が軽そうでしたし)

でも子供のころに母親代わりになってくれた女性までも、あっさり切り捨てられる優人がここまでする動機は一体なんなのか。謎が深まるばかりです。

なお、第7話が1巻のラストとなっています。

世良優人の本当の目的、彼らが作ろうとしている「世良優人伝説」をなんのために目指しているのか。今後の展開に期待大の作品です。