パーフェクト ヒューマン(漫画)ネタバレ結末 第4話 高橋一仁
5人の同じ顔の男たちによる「世良優人」という怪物を生み出した人物・・・「世良優人」たちの父親である世良正人が登場します。
息子たちを陰から操り、何かを成し遂げようとしている男。
その毒牙が名家のご令嬢に向けられ、父の指令により世良正人が善人の仮面をかぶって暗躍します。
「パーフェクト ヒューマン」第四話あらすじとネタバレ
「世良優人」の父親登場
「今話題の帝大生ボクサー、世良優人さんのお父様がおいでになりました」
テレビ番組でゲストとして呼ばれたその男・世良正人は、自らが経営する世良医院の院長であり、優人の父だった。
「一体、どんな育て方をすればあんな素敵なお子様になるのでしょうか?」
インタビュアーに問われて、正人はスパルタで息子を鍛えたことはないと言う。
ただ、「勝利の喜びと敗北の悔しさ」「頑張ったかどうかではなく、成果を出すことが評価のすべて」だと叩き込んだのだ、と告げる。
世良家には母親はいない。
正人はリッチマンで、金さえあればどの娘でも手に入る。
「愛する息子たちの活躍なくしてはとてもとても」と言いつつ、金はいくらあっても足りない、とうそぶく。
二葉ホールディングスと書かれた企業名を見ながら、正人はつぎのターゲットを思い起こす。
「あいつら今頃、うまくやっているかな。このレベルの箱入りはさすに手強いだろう」
二葉家のご令嬢・栞
二葉ホールディングスの社長令嬢・栞は、ペット犬のマロンをとてもかわいがっており、散歩によく連れていった。
数日雨が続いたあと、いつもの散歩ルートの川を渡る橋で、異変は起きた。
急に地鳴りのような音がすると、老朽化してもろくなった橋の板が腐り落ちてしまったのだ。
マロンとともに、川に落ちてしまう栞。
「誰か!助けてぇ!!」
必死に助けを求める栞に応えたのは、通りがかりの青年だった。
「今行くから!」と、青年はためらいなく川に飛び込み、見事な泳ぎで栞とマロンを救い出してくれた。
命の恩人・世良優人
岸辺に辿りつき助かったものの、愛犬・マロンのお腹に傷ができて、血を流していた。
青年は先にマロンを動物病院につれていきますから、と自転車で走り去る。
栞が歩いてやっと動物病院にたどり着くと、マロンは既に手当を受けて無事だった。
愛犬が助かって良かった、と涙する栞。
助けてくれた男性は、今世間で注目されている世良優人だと獣医が話し、栞は彼の素性を知る。
「いるのねえ、本当の善人って」
獣医はワイドショーで世良優人が今日司法試験を受けることになっていたこと、試験に間に合いそうもないのにマロンの無事を確認していったと話して、栞は着替えを用意して試験会場で待つことにした。
ほのかに芽生える恋心
栞は試験会場から出てきた優人に、こんな大事な日にすみません、と謝り濡れた服の着替えを渡した。
そして動物病院の先生が、優人のことを本物の善人だと言っていた、と話す。
「僕の名前は亡くなった母が『世の中に良い優しい人間』になるように、と世良優人と命名したんです」
だから、世の中の役に立ちたいと思っているという優人の笑顔に、栞はドキドキして「この人をもっと知りたい」と思うようになる。
双葉家に潜入成功
「おかえりアカ。どうですか? シナリオどおりに進んでますか?」
栞の前で「いい人」を演じていたアカが帰宅し、双葉家内部に潜入するための工作が成功した、と報告する。
橋の崩落も、マロンの傷もすべては「仕込み」だったのだ。
栞から助けたお礼に、とディナーに招待されて手はずは整った。
「パーフェクト ヒューマン」第四話の感想
万能の天才「世良優人」の生みの親である父・正人が登場。
頭脳明晰でどんなミッションもクリアしてしまう実行力がある「世良優人」たちでさえ、父親には絶対服従の様子です。
名家である双葉家に入り込むために、優人を使ってかなりえげつない手で「ご令嬢の恩人」になりすまします。
恩人になるために、栞の愛犬・マロンのお腹にわざと傷をつくってまで・・・そしてアカのあの「いい人オーラ」にすっかり騙されてしまい、ほのかな恋心さえ抱いてしまった栞がどのように利用されてしまうのか。
今回のお話で優人には「母親」がいないことがわかりました。ただ、アカが語った「僕を産んですぐに亡くなった」という話はつくりごとの可能性もあるので、どこまで本当かはわかりません。
次回、双葉家に潜入するのは「頭脳担当」のアオで、そして「如才ないオネエ言葉」のモモが栞をうまくたらしこみ・・・つづく。
第5話感想